3期生 福山 尚志
- 留学国
- タイ バンコク チュラーロンコーン大学 経済学部 EBAプログラム
- 留学テーマ
- キャリア観の形成
- 留学期間
- 2017年8月?2018年6月
- 費用
-
150万円
- 奨学金の種類
-
JASSO 月7万円 給付型返済不要
- 履修内容(メインで勉強した科目等)
-
行動経済学 ゲーム理論
- 課外活動(クラブ活動、インターンシップなど)
-
広告?デザイン系の長期インターンシップ
- 学んだこと、身に着けた力
-
デザイン的思考能力 行動経済学の知識 向上心
体験?感想
僕は、1年間という短い期間の留学で何が得られるのか、自分がどう行動するべきなのかを常に考えながら動いていました。大学の授業は週2?3、タイ語の語学学校は週5、インターンはほぼ毎日でした。学習したいことが留学前から明確だったため、取りたい授業だけとってあとは語学とインターンに費やしていたので、授業自体はそこまで多くなかったです。ただ、授業と語学学校とインターンすべてをうまくやるために毎日10時間近く勉強していて、体力的にはきつかったです。
大学はバンコクのど真ん中にあり、立地も良く周辺には遊ぶところが多かったです。週末には友達と一晩中遊びまわっていたので、勉強にも遊びにも本気を出せる恵まれた環境だったと思います。
大学の授業は、割とレベルが高かったと思います。タイ国内トップ大学だったため、他の学生の学習に対する意欲もすごかったです。
成果、自分が成長したと感じる部分は、「将来のキャリアへの向き合い方」です。バンコクは日系企業も多く進出していたり、日本人が現地で起業することも多いため、そういった方々とコネクションを作るということも留学目的のうちの一つでした。実際現地で駐在員として滞在しているかたとお話しさせていただく機会があったり、同じくタイに留学している同世代の人と関わっていくうちに、ただ無難に生きていくのはつまらないな、自分は将来どう生きていくのかな、などと自身の将来について真剣に向き合うようになりました。この頃から自分が成長することに対して貪欲になっていったと思います。結果として留学中や留学が終わった今も様々なインターンなどに挑戦し、自分の成長を常に追い求めるようになりました。
周囲の人に刺激を受け、自分の考え方、生き方が大きく影響されたということが、留学を通して自分の変わった点だと思います。
私の留学のテーマは、一言でいうと「キャリア観の形成」でした。正直初めからこのテーマで留学しようと思っていたわけではなく、当初は日本ではまだ発展していない行動経済学を学ぶことが第1の目的でした。ではなぜこの「キャリア観の形成」をテーマとし、自分が将来どう生きたいのか、今何をするべきかについて深く考えるようになったのかと言うと、きっかけは周囲の留学生との交流でした。彼らは自分がなりたい姿を持ち、それを実現するためにとにかく積極的でした。将来アフリカ開発に携わりたい、独立して金持ちになりたい、など様々な夢を掲げ、それを実現するためにハイレベルなインターンに挑戦したり現地のボランティアに参加したり、活力に溢れていました。そんな人たちに囲まれて、私も「せっかく留学に来ているのだから、何かを成し遂げたい」と思うようになり、様々なコミュニティに参加したりインターンに挑戦するようになりました。
私が現地で挑戦したインターンは、広告?デザイン系のものでした。私が専攻している行動経済学は、経済学と心理学を組み合わせた学問で、広告というフィールドで活かせると感じたからです。実際、留学先で学んでいることをそのままインターンに活かすこともでき、知識をビジネスの現場でアウトプットするという作業は非常に楽しかったです。
また、タイという国は日系企業が多く進出しており、ビジネスの拠点とされています。そのためタイに駐在している方やタイで起業する人なども多く、そういった方々のコミュニティが存在しており、何度かお会いして話をさせていただく機会も得られました。日本という国を飛び出して活躍されている方々はめちゃくちゃユニークで、自分の中での「働く」ということに対する固定概念をぶち壊してくれた気がします笑。海外で働くことの面白さ、大変さだったり、20代の頃と40代の自分の考え方の違いだったり、とにかく色々な話を聞くことができ、充実した時間を過ごすことができました。こういった現地のコミュニティを活用できることも、留学の面白さなのかなと思います。
このように私は課外活動に力を入れていましたが、大学の授業も日本とはかなり異なり、印象的でした。例えばスーパーのお客さんをストーキングして、どの道順で通ってどこで立ち止まって何分かけて買い物したのかマッピングして分析する、みたいな笑。日本だと考えられないようなユニークで自由な授業展開で、非常に濃い時間でした。ただ、タイ国内トップの大学ということもあって授業内容のレベルが高く、周りの生徒の勉強に対するモチベーションもすごかったです。あと数学をめちゃくちゃやらなきゃいけなくて、ついていくのに必死でした。
大学の授業がハードだったこと以外の留学中の悩みとしては語学力です。非英語圏に留学する人の共通の悩みかもしれませんが、英語に加えてその国の言葉も学習しなければならないので、負担は大きいです。私は週5日語学学校に通っていましたが、やりたいこと?やらなくてはならないことがたくさんあったので、タイ語は必要最低限話せるようになったら勉強はやめました。留学という短い期間の中で、全てを完璧にこなすことは難しいと思います。時には何かを捨てるという選択も必要かもしれません。私の場合は、語学は一生かけて勉強するものだと開き直って捨てました笑。
留学中は、日本人同士で固まることは良くないこととされていますが、それはその人の目的によって変わってくると思います。私の場合、現地の友達だけでなく一緒に留学した日本人の仲間からも教わることが非常に多く、彼らに刺激を受けたことで大きく成長できたと思います。自分が何を得たいのか、何をすべきなのかを常に考えながら行動することで、留学という限られた期間はその人にとってかけがえのないものになると思います。
「GT生でよかった」と感じたエピソード
大学の授業、インターン、語学学校と忙しく、毎日10時間近く勉強するハードな留学生活を送りましたが、他のGT生にはだいぶ助けられたと思います。自分と同じように母国を離れて頑張っている人がいる、ということが心の支えになりましたし、辛いことでも共有し励ましあえるのは貴重なことだと思います。留学するための充実したサポートはもちろんですが、こういった仲間と出会えるということこそがGTというプログラムの意義ではないかと、辛く楽しい留学を終えた今は感じます。
後輩へのメッセージ
留学は周囲の支えがあってこそ成り立つものです。留学のサポートはもちろん、一緒に留学する仲間も得られるGTプログラムは貴重なものだと思います。留学を志す人は、ぜひGTへ!