4期生 小林 菖乃
- 留学国
- フィンランド、Espoo、Laurea University of Applied Sciences
- 留学テーマ
- 知り合い?日本人ゼロの環境で自分を試す
- 留学期間
- 1年
- 費用
-
約150万円
- 奨学金の種類
-
JASSO奨学金
- 履修内容(メインで勉強した科目等)
-
Business management & Hospitality management/ フィンランドの教育制度
- 課外活動(クラブ活動、インターンシップなど)
-
ASEANデーのイベントでの日本出店のボランティア
- 学んだこと、身に着けた力
-
主体性、物怖じしない心、チャレンジ精神、ディスカッション?課題解決能力、向上心、忍耐力
体験?感想
自分の取り組み(何を考え、どう行動したか)
留学前までは、かなり内向的だったんだなと、留学後に気づきました。自分の身の回りの本当に狭い狭い世界にしか目を向けず、日本全体?世界全体のことについて全然知ろうともしませんでした。しかし、留学先で出会った多種多様な人たちと関わってその人たちの国の事情や文化、考え方などの話を聞くことで、自分はこんな小さいところで20年間も生きてきたんだ、これからはもっと外に視野を広げてアンテナを張っていきたいと思いました。外国と日本の比較をすることで外国の良さだったり、日本の当たり前が他の国ではそうでないものだったり、日本の解決されるべき現状課題だったり、というものに向き合うべきだと思い、コミュニケーションの輪を広げて、色々な話を聞き、外の世界を知ろうとしました。
また、留学先の大学でのグループワークでは、英語のレベルが他の学生より低くても、課題に取り組む姿勢は誰にも負けないくらい真面目でした。締め切りまでの時間を多めに確保して、パフォーマンスを最大限にするために、できるだけ早めに取り組むよう声がけして、より良い結果を得られるように主体的に進めました。
また、留学先ではやりたいと思ったことには挑戦することを目標にしていました。その一つが教育研究です。フィンランドの教育は世界で上位に入っており、制度が充実しています。小学校を見学して、授業の進め方?内容、生徒の様子などを実際に目で見て、何が教育の質を高める要素となっているのか確かめました。それと同時に日本の教育における課題を見つけました。自分自身が気になったことをこのようにとことん追究したことがなかったのですが、疑問を抱き、調査し、答えを見つける時間は、学生の内でしかなかなか確保できないので、良い経験の一つだと思います。また、その制度が成り立つフィンランドの基礎的条件は何か、日本では導入しにくい理由は何かなども考え、二つの国の特性?文化についても色々な視点から調べました。その過程の中で、フィンランドの良さをどんどん知っていき、とても好きになり、海外で住むなんて考えても見なかった私がもっと住みたいとさえも思うようになりました。
休日の活動
ヨーロッパに一人で旅行しに行ったり、友達と遊んだりしていました。夏休みが4ヶ月ほどあったため、その間はヨーロッパを周遊して一人で有名な国を10以上巡りました。一人だと、そこで関わった現地の人や旅行していた人と仲良くなりやすかったですし、特性?文化に触れることでその国ならではの良さに気づけたと思います。
学校がある時期の休みには、課題に追われていたら、一人で部屋にこもって必死に終わらせるために取り組んでいましたが、時間がある時は、友達を家に呼んで日本料理を振る舞ったり、フィンランド国内の都市を訪れたりしました。
印象的なエピソード
フィンランド人の友達と買い物に行った時の話なのですが、選んだ服が似合うかどうか聞かれ、正直似合わないと思ったけど、曖昧な返事をしました。その時、正直に言ってほしいのに、濁して言われるとイライラすると言われました。正直に否定されるよりも、嘘をつかれたり、分からないと言われたりする方がよっぽど傷つくと言われました。日本人にとっての気遣い?優しさが外国人にとってはそうではないこともあるのだとその時気づきました。日本人は他の国の人と比べると、周りの意見に影響されやすいですが、もっと自分の芯を持って行動すべきだと改めて思いました。
成果、自分の成長した部分
英語のスキルはもちろん、フィンランド語も勉強して基本的な文法、ある程度の語彙力は身につけました。また、留学先の大学の授業はグループワーク中心で課題に取り組むという実践的な内容だったので、グループ内で自ら働きかけたり、期限内に終わらせるために計画的にやるべきことを把握して動いたり、指示待ちでは全く貢献ができず存在価値がないので、主体性を常に持って行動するようにしました。また、自分自身で考えて意見を積極的に述べるように努めました。フィンランドでは何事に対しても深く考えて、自分の意見をもち議論し合うことが普段から行われています。その様子を授業でも見て刺激を受け、自分も自信を持って自分の考えを持ちながら行動したいと思うようになりました。
「GT生」として留学する理由、意義とは何だと考えるか
一つは留学する前に抱える不安や疑問を、留学経験している身近な先輩に相談することで解消されることです。私自身海外に1年間居住するという大きなことには挑戦したことがなくわからないことがたくさんで行く前の準備には先輩にかなり頼りました。また、経験話聞くことでモチベーションにも繋がると思います。特にどの大学、国に行きたいか決まってない人は先輩の話が決定打になるのではないかと思います。また、違う国に留学に行った同期と留学後に情報共有できることも利点だと思います。この国ではこれが当たり前だけど、そっちの国ではそうではないのかなど新しい発見や文化の違いに気づくことができると思いますし、もっともっと外国に対する興味が湧いてきて、外の世界に目を向けようと意識して行動するようになると思います。そういった縦の繋がりや横の繋がりがあるのは、GT生だから成り立つのだと思います。
後輩へのメッセージ
留学は人生の中でターニングポイントとなり、自分自身を変えるチャンスがたくさんあると思います。語学を習得する以上に価値のあるものを得られる経験となります。もちろん、どう過ごすかは自分次第ですが、外国に自分一人で飛び込むという挑戦はかなりハードなことであると同時に、自分を試す機会になります。GTに所属すれば縦の繋がりによるサポートも手厚く、一人で全て抱えて行う必要もないので、安心して色々なことに挑戦できると思います。大学生活の中で自分を変えたい!という人は是非GTとしてジョインしてください!