日本数学会2019年JMSJ論文賞を受賞(大学院理工学研究科 小野 肇 准教授)
2019/4/22
大学院理工学研究科の小野 肇 准教授が、日本数学会2019年JMSJ論文賞を受賞しました。JMSJ論文賞は、授賞年前年のJournal of the Mathematical Society of Japanに掲載された論文のうち、特に優れたもの(3篇以内)の著者に贈られるものです。
氏名 |
小野 肇(オノ ハジメ) >埼玉大学研究者総覧 |
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所属?職名 | 大学院理工学研究科?准教授 |
受賞題目 | Volume minimization and conformally Kähler, Einstein–Maxwell geometry |
小野 肇 准教授のコメント
贈られた賞状
参考URL
賞状を手にする小野 肇 准教授
昨年Journal of Mathematical Society of Japanに出版された二木昭人教授(清華大学)との共著論文がこの度、日本数学会2019年JMSJ論文賞という大変名誉ある賞を受賞いたしました。大変うれしく思っております。
与えられた多様体上に標準的なリーマン計量が存在するかどうかは微分幾何学における中心テーマの1つであり、世界中の多くの研究者が取り組んでいます。我々が取り上げたのは標準的な計量の1つとして最近新たに導入された共形ケーラーアインシュタイン?マックスウェル計量と呼ばれるもので、それが存在するための障害に新たな特徴付けを与えました。最近では、別のタイプの標準計量との関連が指摘され、我々の研究手法が別のタイプの様々な標準計量の存在問題にも有効な道具となることが期待されています。
私は研究以外の業務はあまり得意とは言えず、そのおかげで自分の研究時間を確保することに日々悪戦苦闘しています。そんな私でも研究を続けていられるのは、ひとえに同僚の先生方ならびに事務の方のご助力のおかげです。この場をお借りして感謝申し上げます。