日本複合材料学会 第36回林賞を受賞(研究機構研究企画推進室 坂井建宣准教授)
2018/8/20
研究機構研究企画推進室 坂井建宣准教授が、日本複合材料学会 第36回林賞を受賞しました。この賞は、複合材料の研究または開発に寄与した新進気鋭の会員に授与されるものであり、その対象となる業績は、原則として、最近数年の間に 本会邦文誌、英文誌に掲載された研究論文および本会主催の国際会議などにおいて発表された論文が対象になります。
氏名 |
坂井建宣(サカイ タケノブ) >研究者総覧 |
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所属?職名 | 研究機構研究企画推進室?准教授 |
業績名 | アコースティック?エミッション法による複合材料の損傷蓄積挙動評価に関する研究 |
受賞年月日 | 平成30年6月13日 |
日本複合材料学会からのコメント
受賞者は不確定要因の多いアコースティック?エミッション(AE)法による複合材料の損傷同定について長年注力し、現在ではAE情報の可視化した損傷評価システムの実用化一歩手前まで開発を進めている。各波を時間周波数解析し、その周波数強度の強弱や、周波数強度の時間軸方向への投影から特定の損傷と周波数を結びつけるという取り組みが評価に値する。日本の複合材料の業界にとって、工学的な貢献度が極めて高い。その他、受賞者は熱可塑樹脂を用いた複合材料の時間依存力学特性についても多くの実績を有し、今後、熱可塑複合材料の長期耐久性等が問題となるに当たって,受賞者の功績は今より注目されることが期待される。これまでは実験的な研究を中心に遂行してきたが、近年では分子シミュレーションにも注力し始め、今後は実験と解析の融合による飛躍的な活躍が期待できる。
記念撮影
(左:河井昌道会長 右:坂井建宣准教授)
賞状と記念品
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