科学技術振興機構(JST)による「次世代科学者育成プログラム」は、将来有望な科学技術人材の育成を目的として、理数系分野に卓越した高校生や中学生などの意欲や能力を、さらに伸ばすことに重点を置いた教育プログラムの実施や開発を支援するものです。
埼玉大学では3月に理学部、工学部、教育学部が中心となり、さいたま市教育委員会との連携の元、本プログラムへの申請を行い「メニューB」領域で採択されました。応募15件中、採択5件でした。
このプログラムは、特に高い意欲や能力を持つ中学生(小学5?6年生の生徒を含むことも可)などを対象に、そのような生徒を見いだし、学校では行わないような高いレベルの実験?実習などを通して個々の能力を伸ばす教育プログラムの開発に向け、教育委員会などと連携して行う試行的取り組み、となっています。
埼玉大学からの申請は「次世代科学者の芽探索発見講座」と題し、上記目的を果たすため、2段階構成(ステップ1、2)のコースを設けて、講義?実習実験?課外活動企画を提供する。ステップ1は,入門編として幅広い科学の分野に対応した内容を小学校5年生~中学2年生向けに,ステップ2は「数学と情報」「物理と地学」「化学と生物」の3分野の専門別コースを中学2?3年生向けに開設します。
本プログラムは従来から埼玉大学が行ってきた取り組み「科学者の芽育成プログラム」の実績を背景として、さらに内容を深め、効果的な企画策定を行い、今年度6月より実施していきます。また、プログラムの趣旨に基づき、さいたま市教育委員会との綿密な連携をとり、市内小?中学校生徒への「研究?教育機関としての大学」が企画できる教育企画の提供を通して、教育貢献を果たす点で、従来よりも踏み込んだものになっています。
下図は事業概要です。
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