第14回埼玉大学産学交流会テクノカフェ(11月20日)を開催しました。
2013/11/28
11月20日(水)の第14回埼玉大学産学交流会「テクノカフェ」は、川口商工会議所との共催で「素材」「ものづくり加工技術」をテーマに開催しました。今回のテクノカフェは、最近話題の3Dプリンターについての講演もあり、会場はほぼ満席となりました。
山縣埼玉大学産学官連携協議会会長、上井埼玉大学学長、児玉川口商工会議所会頭の挨拶のあと、基調講演として、経済産業省製造産業局素形材産業室?田中哲也室長(右:写真)から「新素形材産業ビジョンの紹介と今後の展開」と題して、素形材産業の現状と課題に加えて今後の方向性についてご講演いただきました。今後の方向性の中では先端的な企業の事例が数多く紹介されました。続いて、東北大学金属材料研究所?千葉晶彦教授から「電子ビーム積層造形技術(3Dプリンター)による素形材製造技術」と題して、電子ビーム積層造形技術の概要と3Dプリンターで試作する人工関節の実例などご講演いただきました。
コーヒーブレイクの後、ポーライト(株)?田邊重之氏から焼結含油軸受の自動車市場への拡大について、イトコー(株)?伊藤哲平氏からチタンを素材とした「ぐい呑み」などの新製品の開発について、協和合金(株)?松本修一氏から「スターリングエンジン」の開発経緯について、事例発表がありました。
埼玉大学からは、小林秀彦理工学研究科教授が「構造?形態制御による無機材料粉末の合成」について、金子順一理工学研究科准教授が「数値制御加工における幾何情報処理の高速化」について研究を発表しました。
テクノカフェ恒例のコーヒーブレイクでは、埼玉大学産学官連携協議会の大麦食品研究会が試作開発した「大麦力パン」の試食や研究会活動紹介の活動をパネルで紹介しました。今回は、共催?川口商工会議所から「川口i-monoブランド認定製品」33製品のパネルと製品が展示されました。多くの参加者がi-monoブランドの製品を手に取るなど大変関心を示していました。
講演会のあとは大学内の研究室や研究センター見学会を実施しました。今回は事前登録制で40名募集のところ、定員を大幅に上回る申込みをいただきました。新素材開発とものづくり加工技術の開発をしている3研究室(小林研究室、鎌田研究室、堀尾研究室)とAMI研究センターの見学を行いました。また、見学会以外にもインダストリーコーナー(企業のショートプレゼンコーナー)を会場内に設けました。同コーナーでは、川口i-monoブランドに認定されたコスミックエムイー(株)、アペレ(株)、永井機械鋳造(株)から製品PRが行われました。こちらにも多くの方にご参加いただきました。
そのあとの交流会では、講演会場で展示製品やパネルを囲みながら歓談の場を提供しました。気軽に参加できるよう会費はワンコイン(500円)で、埼玉大学産学官連携協議会醸造酒研究会が開発した埼玉大学ブランドの日本酒「鳳翔閣」試飲などお酒を酌み交わしながら、県内外の企業、支援機関、大学教員や学生などが交流を図ることができ、盛況のうちに閉会となりました。
テクノカフェは来年度も開催しますので、皆さまのご来場をお待ちしております。
- ほぼ満席の講演会場(講演者)
- コーヒーブレイク風景
(大麦力パンの試食)
- パネル展示の様子
(川口i-monoブランド認定製品)
- 企業のショート
プレゼンテーションの様子
- 研究室見学の様子
(久野研究室)
- 交流会風景