「さいたまの未来社会を創造する~地域と大学で考える超高齢社会~」を開催しました
2024/6/11
6月2日(日)、TKP大宮駅西口カンファレンスセンターにて、シンポジウム「さいたまの未来社会を創造する ~地域と大学で考える超高齢社会~」を埼玉大学、さいたま市及び国立大学協会の共催により開催しました。地域の方々、企業、大学から70名近い参加者があり、さいたま地域の未来に対する関心の高さを感じることができました。
シンポジウムは、本学の坂井貴文学長の開会挨拶から始まり、さいたま市の清水勇人市長よりビデオメッセージが寄せられ、産学官金連携による地域創成への大きな期待が述べられました。
第1部の基調講演では2名の講師よりご講演いただきました。埼玉医科大学医学部リサーチアドミニストレーションセンターの千本松孝明教授からは、「高齢者外出支援実証実験:ゲームは高齢男性を外に連れ出せるか?」と題する講演が行われ、高齢者の外出を誘発させるために、特に高齢男性にはゲームの要素を取り入れることが有効である可能性についてご紹介いただきました。
株式会社日本総合研究所創発戦略センタースペシャリスト小島明子氏からは「ミドルシニアの働き方の現状と課題」と題して、ミドルシニアの労働価値観と職場環境のギャップ、再就職活動における本人の希望と社会のニーズのミスマッチなどについてご紹介いただきました。
第2部のパネルディスカッションでは、本学大学院理工学研究科/社会変革研究センター地域共創研究部門長の平松薫教授によるファシリテーションの下、埼玉医科大学医学部の千本松孝明教授、埼玉県立大学研究開発センター長の濱口豊太教授、さいたま市福祉局長寿応援部いきいき長寿推進課の松尾真二係長、株式会社日本総合研究所創発戦略センタースペシャリストの小島明子氏、さいたま市産業創造財団の佐々木哲也事務局長の5名のパネリストにより、フレイルの発見とその予防や、高齢者の社会的なつながりを維持するための取り組みについて、市民からの質問にも回答しながらパネリストと会場参加者が活発に議論を交わしました。
最後の閉会挨拶では、本学の石井昭彦理事(研究?産学官連携担当)?副学長が、本シンポジウムの総括と、次回の開催予告を行いました。
参加者アンケートでは、9割近くが「大満足」「満足」と回答し、満足度の高いシンポジウムとなりました。
社会変革研究センター地域共創研究部門では、今後もさいたま地域の発展に資するシンポジウムを産学官金民連携で開催してまいります。