日本の禅寺を留学生と体験 —大宮山東光寺にて特別授業を開催
2023/11/21
本堂での記念撮影
日本人学生?外国人留学生がともに学べる「国際共修授業」として開講されている「Introduction to Japanese Culture」。この授業は、日本文化や芸術に造詣の深い方々を特別講師に迎え、第一線で活躍する方々から直接お話を伺うことができるだけでなく、体験や議論を通じて理解を更に含めることができることから、将来グローバルに活躍したいと願う多くの学生が受講しています。
11月11日(土)は、特別授業として大宮山 東光寺を訪ねました。
東光寺では毎週土曜日に坐禅会を開催していますが、この日は埼大生のために特別な坐禅会を設定いただきました。
ほとんどの日本人学生、留学生にとって初めての坐禅体験。まず客殿二階の赤の間にご案内いただき、ご住職から坐禅の作法や心構えについてお話を伺ったのち、一階の坐禅堂へ移動しました。照明を落とし、静寂に包まれた空間で坐禅が始まると、順に警策(警策棒で右肩に1打)をいただきます。坐禅を終えたのちは、全員で普勧坐禅儀読経(道元禅師の書き記した坐禅の仕方、心構えを示したお経)を読み上げ、坐禅会は終了しました。
その後、本堂や涅槃堂、客殿をご案内いただくとともに、「死があるからこそわかる、生の大切さ」についての講話や、飾られた大きな蓮の絵の前での「泥中蓮華」の講話などを住職様に分かりやすくお話しいただきました。数々の現代アート作品や書、伝統工芸品が飾られ、楽しみながら禅を学べる空間に、学生たちは行く先々で写真を撮りながら貴重な時間を過ごし、学びを深めました。また、坐禅前には和菓子、境内をご案内いただいた後は季節の果物でおもてなしいただき、坐禅をとおして日本の精神文化を学ぶとともに、温かい心遣いに深く感じ入る貴重な経験となりました。
参加した学生からは、「日本の宗教文化や精神的な側面に触れる貴重な機会でした」「普段せわしなく生活する中で、自分と向き合う時間がない中、坐禅をすることで自分としっかり向き合うことができました」といった感想が寄せられています。
蓮粉(蓮根のでんぷん)のお菓子
「西湖」をいただきました
坐禅の様子
警策をいただきます
普勧坐禅儀読経を読み上げます
本堂にて住職様より講話をいただきました
「泥中蓮華」の絵を前に
ご自身の体験を交えた講話をいただきました
客殿二階の仏間では
先代住職様の等身像が迎えてくださいました