漆の箸づくりから学ぶ日本工芸-工芸家 三田村 雨龍氏による講義を開催
2022/11/8
講義後の記念撮影
日本人学生?留学生がともに学べる「国際共修授業」として開講されている「Introduction to Japanese Culture」。この科目は、日本文化や芸術に造詣の深い方々を講師に迎え、第一線で活躍する方々から直接お話しを伺うことができるだけでなく、体験や議論を通じて理解を更に深めることができることから、将来グローバルに活躍したいと願う学生や多くの留学生が受講しています。
11月3日(木)の授業では、箸づくりを通して日本工芸を学びました。今回箸づくりに使用しているのは、折れてしまったバットやバットを作る際にでる端材を再利用したもの。バットはよくしなり芯が強いため、箸づくりに適しており、1本の折れたバットから4膳の箸をつくることができるそうです。こうして箸となることで得た売り上げの一部は、バットの材料となるアオダモの植樹の資金となり、国内の森林を守るために「使って、植える」というサイクルがSDGsにも貢献する活動であることを説明いただきました。
また、口に入れる部分は、樹液で作られた漆でコーティングされているため、安心して使えることもお話しいただきました。
秋空の下、大学会館横のウッドデッキにて行われた箸づくり。受講生は、のこぎりで自分の手の大きさに合った箸の長さに切るところからスタート。最終工程の色付けを終えると、繊細な模様が描かれたものや大胆な色づかいで仕上げられたものなど、個性豊かな箸ができあがりました。
工芸家 三田村雨龍氏
切った箸にヤスリをかけてなめらかにします
真剣な表情で色付け
素敵なマイ箸が完成しました!