APRIS 2021にて大学院理工学研究科安積研究室の2名が受賞しました
2022/3/17
(左から)角田さん、安積准教授、矢部さん
2021年11月に開催されたAsia Pacific Conference on Robot IoT System Development and Platform (APRIS)2021にて、大学院理工学研究科 安積研究室に所属する大学院生2名が、各賞を受賞しました。 APRIS2021は、アジア太平洋地域におけるロボットIoTシステムと関連する開発およびプラットフォーム技術のための大会です。本大会は、若手研究者による継続的な研究活動を奨励すること、そして確かな技術的成果を公開することを目的として開催されています。
受賞の概要は、以下のとおりです。
APRIS2021 Outstanding Paper Award受賞 角田萩平 さん
受賞者 |
大学院理工学研究科数理電子情報系専攻 情報システム工学コース 博士前期課程1年 角田萩平 さん |
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指導教員 | 大学院理工学研究科 安積卓也 准教授 |
受賞題目 | ROS 2 Framework for Embedded Multi-core Platform |
APRIS2021 Best Paper Award受賞 矢部巧馬 さん
受賞者 |
大学院理工学研究科数理電子情報系専攻 情報システム工学コース 博士前期課程1年 矢部巧馬 さん |
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指導教員 | 大学院理工学研究科 安積卓也 准教授 |
受賞題目 | Self-driving Simulator Test Scenario Framework with Event-triggered Functionality |
私は、大学院生になってから安積研究室に所属しました。というのも、安積研究室では、皆が英語で論文を書いていると聞き、自分もそんな高いレベルの中で研究をしたいと思ったからです。
研究で成果を出すまでには長い時間がかかりますので、集中力がなくなってしまったときは、過去に成果を出した方の論文やそれまでの過程を知ることで、自分も頑張ろうとモチベーションを保つようにしています。
今回の発表は英語で行ったのですが、安積先生には「the」は弱く発音した方が良いなど、よりナチュラルな発表となるよう細かいところまでご指導いただきました。普段の研究の中でも、安積先生は質問をするとすぐに回答をくださるのですが、自分の研究分野だけでなく、他の研究をしている学生にも参考になるようなアドバイスをいただけるので、とてもありがたいです。
将来は、自動運転とAIについての研究を活かし、最先端の知識を身につけてアウトプットすることで、社会に貢献できるようなことをしていきたいです。
安積卓也准教授より祝福コメント
角田さんは、低消費の小型モビリティ向けの自動運転プラットフォームを世界に先駆けて実現をすることを目的とし、日々研究進めています。研究で要求されるプログラミングレベルは、かなり高いのですが、貪欲に吸収しようとしています。得られたデータを分析し、改善を繰り返す研究のスタイルを自発的にこなすことで、着実に成果を出しています。
矢部さんは、論文などの最新情報の情報収集を常に行っています。また、ゴールを逆算し、具体的な計画を立てて着実に実行することができる学生です。今回の受賞とは別の研究で、IEEE/ACMのトップカンファレンスに採択されるなど、短期間でハイレベルな成果を出しています。真摯に研究に取り組む姿は、研究室のメンバーにもいい影響を与えてくれています。
二人とも社会に求められている研究を進めており、学術的にも高く評価されたことが受賞につながったと思います。大学院修了後は、即戦力として社会に貢献できる逸材になってくれると期待しています。
参考URL
自動運転実現のカギとなる組込みソフトウエアの性能向上を目指して|オンラインマガジン 「SAIDAI CONCIERGE」
安積研究室は、それぞれが研究に励んでいて、「自分も頑張らないと!」と刺激をもらえる環境です。
研究を始めた頃は、自分が担当している領域が、どのように全体とつながっているのかが見えず苦労しましたが、だんだんと理解して進められるようになりました。とは言っても、自分一人では進められないこともあります。安積研究室では技術指導をしてくださる外部の方がいるので、とてもありがたいです。
今回賞をいただいた発表では、シミュレーションの映像をスライドに入れて流すことで、視覚的にアピールできたと思います。ただ、受賞できるとは思っていなかったので、本当にびっくりしました。自分一人の力では決して為し得ることはできなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです。
今はまだ自動運転の一部のシステムしか動かせていないのですが、最終的には自動車を動かす一連の流れに携わることを目標としています。修了後は、データを使って、社会の役に立つようなシステムを構築したいと思っています。