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2021年度秋季大会 日本物理学会学生優秀発表賞を受賞(大学院理工学研究科博士前期課程2年 平山 陽さん)

2021/12/7

指導教員の仁尾真紀子連携准教授と平山陽さん
梶田隆章先生ノーベル物理学賞受賞の記念樹の前で

大学院理工学研究科博士前期課程2年 平山陽さんが、9月に開催された日本物理学会2021年度秋季大会にて学生優秀発表賞を受賞しました。日本物理学会は、広く国内外の物理学の研究者?教育者?技術者約16,000名を擁する組織で、会員の研究成果を内外に発表し、また会員の研究上の便宜をはかることを目的として、さまざまな活動を行っています。本賞は、学生の積極的な研究発表を奨励し、大会の活性化ならびに将来を担う人材育成を図るために設けられたもので、素粒子論領域では7名が受賞しました。

受賞者 大学院理工学研究科物理機能系専攻物理学コース
博士前期課程2年 平山陽さん
指導教員 大学院理工学研究科 仁尾真紀子 連携准教授
賞の名称 2021年度秋季大会 日本物理学会学生優秀発表賞
受賞題目 電子g-2のQED 5ループの寄与の確定に向けて
Towards the establishment of the QED 5-loop contribution to the electron g-2

平山陽さんのコメント

私の研究は、物理学という大樹の中で、地中深くに細く根を広げるような極めて地道なものです。そのためこのような名誉ある賞をいただけるとは思っておらず、受賞の報せを受けたときはとても驚きました。一方で、この研究が分野の発展に大きく貢献することが発表によって伝えられたのだと客観的にわかり、後から自信が追いついてきました。自分の研究がどのような役割を持つのか知ることは何より大事なことです。学会発表を通じて、役割の認識を自他ですり合わせられたことが最大の恩恵だったと思います。物理学がこの先も太く広く成長していけるよう、少しでも良質な根を張るために、研究?論文執筆に励みたいと思います。

仁尾真紀子連携准教授より祝福コメント

本賞の対象となった発表は、平山さんが1年以上も積み上げていった計算結果の報告です。週1の打合せで議論を行い、課題を持ち帰り、お互いが独立に計算、翌週にその結果を突き合わせて確認する、そのような共同研究者としての作業の繰返しでした。最終結果が二人の間で完全に一致したのは、発表のわずか4日前でした。実は、前日の平山さんの発表練習は、散々だったのです。本番、私自身が発表するより痛いまでに緊張しながら聞いていましたが、途中からは安心に変わっていきました。見事でした。発表直後の質疑応答で「重要な結果」という言葉を頂き、多くの質問にも平山さんは的確に答えていました。受賞は必然です。おめでとうございます。

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