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学生がJR東日本大宮支社と地域活性化の課題に取組む「課題解決型インターンシップ」最終講義で提案発表

2021/3/10

 3月3日(水)、本学と東日本旅客鉄道大宮支社(JR東日本大宮支社)が連携し、第3~4タームで行った「課題解決型長期インターンシップ」(基盤科目全15回、石阪督規教授)の提案発表会が、坂井貴文埼玉大学長並びにJR東日本大宮支社において大西精治JR東日本大宮支社長をはじめとする多くの同支社社員が見守る中、オンラインで開催されました。
 今回、JR東日本大宮支社から「声かけ?サポート運動の促進」、「分散乗車?オフピーク鉄道利用の促進」の2つ課題が示され、講義履修者15名が4グループに分かれそれぞれが1つの課題を選択し取組みました。 
 埼玉大学とJR東日本大宮支社は、2015年8月より双方が有する人的?物質資源を有効活用することで、埼玉大学周辺および埼玉県を中心としたJR東日本沿線地域の持続的発展と人材育成に寄与する目的で連携協定を締結しており、このプログラムはその取組みの1つです。

4つの学生グループの提案発表の様子(上下)




課題1「声かけ?サポート」運動の促進 ~with コロナの時代において目の不自由なお客さまに安全に鉄道をご利用いただくための「声かけ?サポート」運動のあり方とは~

Team countrysideでは「声かけ?サポート」運動の認知度の低さ、声をかけにくいという課題に対し、大宮駅と南与野駅、塙保己一学園(県立盲学校)でフィールドワーク、川越駅でのガイド?サポートの体験を通して、JRの提供するサポートと目の不自由な方が実際に望むサポートとの間にギャップがあることを感じ、「声がけできるようになるきっかけ」、「声かけ?サポートの理解を深められる」、「参加者の意見、感想を聞くことで成果がわかりやすい」、「オンラインでの実施が可能」というメリットが考えられる「ワークショップ」の開催を提案。開催場所は駅に限らず、大学や小学校の総合的な学習の時間での展開を紹介した。

なまはげチームでは「声かけ?サポート」運動の認知度を高める試みとして、従来のJRポスターを見直し、情報量を少なくキャラクターを大きくすることでインパクトのあるポスターを作り認知度のアップを狙い、更に声かけのポイントを周知する手段としてオリジナルキャラクターを用いた動画を制作した。

  • 従来のJRポスター

  • いつも親切なせっちゃん

  • つぐむさん

  • 真心のコロン

課題2「分散乗車?オフピーク鉄道利用の促進」 ~withコロナの時代における“混雑”を避けた乗車方法の検討~

ベレー帽チームではJR埼京線において交通工学の統計データに基づく「特定号車への3列乗車の導入」、更に空いている号車の前にドリンクサーバーを設置することで分散乗車を促進できると提案した。

アーバンチームでは現状確認、現地調査を踏まえいくつかの解決案を検討する中で、「車両の分散?時間の分散?集団の分散」の3つの柱を展開する「3散キャンペーン」を提案。2月4日(木)から2月15日(月)にかけて武蔵浦和駅でのポスター設置、粗品をつけてのチラシ配布による広報活動を実施し、活動認知をSNSのフォロー数、チラシにつけたQRコードの読み込み数で検証確認を行った。

  • 3散キャンペーン

  • 時間の分散ポスター

  • 車両の分散ポスター

  • 集団の分散ポスター

受講者からのコメント



■Team countrysideの受講者より

中国竞彩网の影響でオンラインでの授業がほとんどの中、対面でグループワークを実施できる授業の存在はとても貴重な機会でした。コロナ禍の状況の中でも学生ができることを模索し、長期に渡って課題解決のプロセスを探りました。フィールドワークで意見を聞くことやワークショップを開催することで、学生だけでは中々気づくことができなかった新しい視点や改善点も見えてきました。また、JRの社員の方からアドバイスを受けたり、班のメンバーの中で協力し合うことで、最終的にひとつの提案を作り上げることができました。私たちの提案が今後の社会問題を改善する一翼を担うことにつながることを期待しています。



■なまはげチームの受講者より

今回のインターンシップの授業を通して様々なことを学ぶことができました。今回はコロナ禍ということもあり、最初は対面で意見のやりとりが出来たのですが、途中からすべてオンラインの形になり、このような難しい環境下の中でも意見を出し合い、最終的に今回のような発表につなげることが出来たことは、私たちの中でも大きな経験となりました。また、今回の授業を通して、障がいを持つ方への意識も強まりました。今回学んだ経験を今回限りにするのではなく、今後も継続して活かすことが出来れば良いと思います。



■アーバンチームの受講者より

この講義を通して人を動かすことや伝えることの難しさを学びました。また、身近な問題でありそれを解決していこうとするJRの方々と一緒に考え、キャンペーンを実施したことは貴重な経験になりました。コロナ禍で実際に活動することは難しかったのですが、その中でもオンラインで話し合い、発表まで持って行くことができた経験は非常にためになりました。これらの経験を踏まえ、将来直面するであろう様々な課題を越えていきたいと思います。



■ベレー帽チームの受講者より

今回のインターンシップでは、実際にJR東日本の社員さんからアドバイスを頂きながら自分たちで案を出していくといった他の授業にはない貴重な経験をさせていただきました。難しかった点は発案してもその案を深めることが中々出来なかったことです。そのため、案の変更が何度もありました。それがなければより完成度の高い発表が出来ていたのではないかと反省しています。また今回のインターンでリーダーとして他の班員の意見を引き出すことや調整役の大変さを痛感致しました。今回の経験を今後に活かしていきたいと思っております。

参考URL

石阪 督規 (イシザカ トクノリ)|研究者総覧このリンクは別ウィンドウで開きます

課題解決型長期インターンシップ |Webシラバスこのリンクは別ウィンドウで開きます

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