誰も取り残されない世界を目指して-内閣官房 内閣官房副長官補室 田村政美 氏による講義を開催しました
2018/6/25
埼玉大学教養学部では、日本と世界との結びつきを第一線で担って活躍されている方々を毎回講師にお招きし、講義や意見交換を通じてグローバルな問題を理解し、視野を広げ、自分の意見を形成することを目的とした講義「International Development Policy and Management」(担当:加藤 基 コーディネーター)を開講しています。
講義終了後の記念撮影
6月21日(木)は、内閣官房 内閣官房副長官補室の田村政美氏をお招きし「誰も取り残されない世界を目指して:SDGsと日本の貢献」をテーマに講義いただきました。
講義はまず、外務省に入省されてから田村氏が赴任したバングラデシュや南スーダンについて、特に自然災害や内戦による被害の状況や、それに対する日本の支援についてお話があり、大使館員として現地で見た支援現場やこれからの課題等について説明がありました。
講義後半は、「貧困」と「開発」をテーマに2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」についてと、日本のODAによる支援の状況について説明があり、日本は世界4位のODA実績国であるものの、国民総所得に対するODAの割合を見ると、主要援助国の中では割合が低く、国際目標である0.7%に対して0.23%となっており、目標達成には遠く及ばない状況であることなどをお話いただきました。
講義終了後には留学生を含む多くの学生から質問があり、大変充実した講義となりました。
次回講義のご案内
6月28日(木)は、International Development Policy and Managementを受講する日本人学生と留学生(アジア、北米、欧州)が互いに意見交換するグループワークを行います。また、ゲストとしてガボン共和国から留学生も招き、アフリカからの見解も交える予定です。受講生以外の参加も歓迎します。
日時 | 6月28日(木) 13:00~14:30 |
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場所 | 教養学部棟 2階大会議室 |
参考URL
教養学部開設科目「International Development Policy and Management」|Webシラバス