日本芸術院賞受賞の洋画家 根岸右司氏(本学卒業生)に埼玉大学フェロー称号授与 同氏から寄贈の絵画除幕式も同時開催
2018/05/25
5月21日(月)、本学は、2017年に冬の北海道の荒れた海と岬を描いた作品「古潭風声」で日本芸術院賞を受賞し、同年に日本芸術院会員に就任した根岸右司氏(1961年教育学部卒)に、卒業生?修了生で特に文化や学術の各界で顕著に優れた業績又は功労を挙げた方に与えられる「埼玉大学フェロー」の称号を贈りました。
また、同氏から寄贈された絵画「灯台のある岬」(2011年第43回日展出品作)を本学図書館に展示することを記念して除幕式を行いました。
フェロー称号記を手にする根岸氏(右)と山口学長(左)
根岸氏は、北の大地の厳しい自然を題材に油絵を描き、雪景色の名手として知られています。本学教育学部の学生時代から洋画を学び、卒業後は埼玉県立浦和高等学校などで美術教師として教鞭をとりながら、全国高等学校文化連盟美術?工芸専門部会長も務めるなど美術教育に尽力しました。その一方で、多くの展覧会に入選?入賞するほか、100年を超える伝統がある美術団体「光風会」の副理事長、わが国美術文化の振興発展に寄与する「日展」の理事として活躍しています。
当日は、フェロー称号授与に引き続き、寄贈された絵画の除幕を行いました。山口宏樹学長は「大学として先生のご功績は光栄であり大変うれしく思うとともに、学生にとっての励みになることを祈念したい。先生におかれましては益々のご活躍を心よりお祈りいたします」と挨拶しました。
根岸氏は「フェロー称号を授与され、また、絵を図書館に飾っていただいたことに感謝申し上げるとともに大変幸せを感じている」と感謝を述べた後、「自然を題材に絵を描いているのは、大地は荒波や風雪に晒されても微動だにしない。その景色を見ていると自分もそういう気持ちで生きて行きたいと思っている。学生のみなさんも苦しいことがあっても希望を持ち続け、埼大生として羽ばたいてほしい」と後輩たちにエールを送りました。
除幕式の様子
挨拶する山口学長
挨拶する根岸氏
花束を贈った教育学研究科で美術を学ぶ真木(しんき)さん
本学図書館は、一般の方に広く公開しており、図書館内にある資料を利用しての研究?調査?学習を希望される方は利用することができます。
図書館を訪れた際には展示の絵画を是非ご覧ください。
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