埼玉大学連続市民講座part8「埼玉を流れるもの -水と人-」第3回を開催しました
2017/10/6
埼玉大学と読売新聞社さいたま支局との共催による連続市民講座part8「埼玉を流れるもの -水と人-」の第3回を9月30日(土)に開催しました。今回は、人文社会科学研究科の井上智勝教授を講師に「埼玉の舟運と水神」と題した講演が行われました。
講演では、近世から明治期にかけて、現在の埼玉県域に展開された河川舟運のすがたを、地図や豊富な写真、絵図などの資料を用いて紹介しました。河岸(かし)跡に現在も残る水神祠や水神宮からは、危難を避けようと水の神々に祈りを捧げる人々の様子がしのばれること、また、一例として、下福岡(ふじみ野市)にある大杉神社に奉納された絵馬には、水戸や土浦、松戸や流山の者の名前も確認できることを挙げ、この地域は河川を通じて江戸のみならず様々な地域と繋がっており、まさに「水と人が繋ぐ縁」であると述べました。
当日は、約340名が受講しました。講演後に講師に質問される方も多く、受講者の熱心さがうかがえました。講演後にご協力いただいたアンケートでは、「鉄道が本格化する前の、物?人の交流における川の重要性を実感した。」などの感想が寄せられました。
会場の様子
講演する井上教授
次回は10月21日(土)に、大学院人文社会科学研究科の田中恭子教授による「埼玉大学の学生の結婚観と将来の居住地移動」と題した講演を行います。どなたでも受講でき、事前の申込みも不要ですので、お気軽にご参加ください。皆さまのお越しをお待ちしております。
【参考リンク】