ベトナムSATREPS事業実施に係る詳細計画策定調査署名式がハノイで行われました
2017/9/6
ハノイのベトナム国立建設大学(NUCE)で行われた署名式
8月14日~25日、国際協力機構(JICA)、科学技術振興機構(JST)、並びに地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)のプロジェクト?チームから構成されるメンバーがベトナムを訪問し、「ベトナムにおける建設廃棄物の適正管理と建廃リサイクル資材を活用した環境浄化及びインフラ整備技術の開発事業」に係る詳細計画策定協議を同事業のベトナム側関係者と行いました。同協議結果に基づき、8月25日午前、ハノイのベトナム国立建設大学(NUCE)で本事業実施に係る協議録(Minutes of Meeting)の署名式が行われました。
ベトナムは近年の急速な経済成長により、公共工事、民間の建設工事に伴う建設廃棄物(建廃)が急速に増加していますが、これらの建廃はこれまでのところ殆どリサイクル、適正処理がなされておらず、環境問題等国家課題となっています。本事業は建廃取り扱いのガイドライン、規則整備、建廃の有効利用を目指した技術開発、建廃リサイクル材活用のためのビジネスモデル構築等の活動により、同国の建廃リサイクルの促進と建廃関連の環境問題解決を図ります。
署名式では、日本側団長としてJICA地球環境部飯島企画役、ベトナム側代表としてファムNUCE学長、チャン教育訓練省財務計画局長、マイ建設省技術インフラ管理局長、及びドン?ハノイ建設局次長が署名をしました。また署名式にはJICA、JST本部関係者、JICAベトナム事務所員、本SATREPSチームメンバー(代表:埼玉大学大学院理工学研究科 川本教授)、ベトナム側関係機関のメンバーが立ち会いました。
今後の予定と体制について
SATREPSはJICA、JSTが地球規模課題をテーマとして共同で実施している、提案型の日本?開発途上国共同研究支援プログラムです。本事業は埼玉大学の提案事業が2017年5月にJICA?JSTにより採択され、現在事業の開始に向けて準備を進めています。
今回の詳細設計調査がベトナム側と合意されたことにより、事業実施内容、スケジュール等の骨格が固まり、今後さらなる準備?調整を経て、2018年2月にも事業を開始する予定です(事業実施スケジュールは2018年2月~2023年1月の5年間を予定)。
日本側の事業実施体制は埼玉大学が中心となり、国立環境研究所、埼玉県環境科学国際センターと連携する形を取ります。また、ベトナム側は埼玉大学の協定大学であるNUCEが中心となり、同国建設省等関係機関と連携して実施する体制となります。
【参考リンク】