埼玉大学連続市民講座part8「埼玉を流れるもの -水と人-」第2回を開催しました
2017/9/5
埼玉大学と読売新聞社さいたま支局との共催による連続市民講座part8「埼玉を流れるもの -水と人-」の第2回を9月2日(土)に開催しました。今回は、大学院理工学研究科の藤野毅准教授を講師に「荒川流域の環境とこれからの管理に私たちがすべきこととは?」と題した講演が行われました。
講演の前半では、荒川流域の概要や荒川の水利用について、具体的な数字やグラフ?図を用いて解説が行われました。後半では、埼玉は、人口密度で比較した場合、熱中症発生件数が一番多い都道府県であることを示し、熊本地震で避難所となった学校において電源および空調が課題となったことを挙げた上で、さいたま市内で発生する剪定枝81トン程度あるうちの7割程度は焼却処理される現状から、公園緑地内にバイオマス発電を設置して荒川源流部の未利用バイオマスとともにこの剪定枝を猛暑?厳寒時における非常用電源の燃料として利用することを提案しました。また、最新の施設では炭を活性炭に変えることもできることから水の浄化に活かすことで、直接的に流域の住民が源流部の自然資源の恩恵を受ける形ができることを示しました。
当日は、約270名が受講し、熱心に聴き入る受講者の姿が多く見受けられ、講演後の質疑応答も活発に行われました。講演後にご協力いただいたアンケートでは、「荒川の状況がよくわかった」などいろいろな感想が寄せられました。
当日は、約270名が受講し、熱心に聴き入る受講者の姿が多く見受けられ、講演後の質疑応答も活発に行われました。講演後にご協力いただいたアンケートでは、「荒川の状況がよくわかった」などいろいろな感想が寄せられました。
講演する藤野准教授
熱心に聴講する受講者のみなさん
挨拶する山口宏樹学長
次回は9月30日(土)に、大学院人文社会科学研究科の井上智勝教授による「埼玉の舟運と水神」と題した講演を行います。どなたでも受講でき、事前の申込みも不要ですので、お気軽にご参加ください。皆さまのお越しをお待ちしております。
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