埼玉大学連続市民講座 part6「過去から見える、埼玉の未来」がスタートしました
2015/06/16
埼玉大学と読売新聞さいたま支局との共催による連続市民講座 part6「過去から見える、埼玉の未来」が6月6日(土)よりスタートしました。
この講座は、埼玉大学における研究成果の一端を市民の皆さまに紹介しながら、豊かな地域づくりのお役に立ちたいという目的で始まり、今年度で6回目となります。今回の講座では、受講者からのアンケート調査で要望が高かった「歴史」をテーマに様々な角度から焦点を当て、本学が持つ研究成果や学問的知見をもとに、毎回研究分野の異なる教員が6月から8月までの間で全4回の講義を行います。なお、今年は会場としている全学講義棟1号館の改修があることから、例年より1ヶ月早い6月からの開始となり、講義も例年の全6回から全4回と回数を減らしての開催となります。
第1回の講演では、開始に先立ち、山口宏樹学長と吉原浩読売新聞さいたま支局長から挨拶がありました。続いて、大学院人文社会科学研究科の中村大介准教授による「弥生時代のガラス貿易と関東地方」と題した講演が行われ、弥生時代には様々な材質の装身具がある中、日本列島で産出する翡翠や碧玉製の装身具だけでなく、ガラス小玉といった南インドや東南アジアで生産されたものもあり、当時では最も長い移動を経て来たものであること、そして、関東地方はガラス小玉の有数の保有地であり、埼玉県にも優美なものが多いなど、東アジアを越えて広がったガラス交易の具体像について、解説していただきました。
当日は、さいたま市民を中心とした約310名が受講し、熱心にメモをとりながら受講する姿が数多く見られ、講演終了後には受講者が教員に質問する姿も見られました。
なお、この講演の内容は、次回の受講者の皆さまへ「講演録」として配布します。また全4回受講した皆さまには修了証の授与とともに、全講演の内容を網羅した「全講演録」(合冊版)を進呈することとしています。
第2回は6月27日(土)、大学院人文社会科学研究科の大石直樹准教授による「渋沢栄一が目指した企業と社会-近代化150年に向けて-」と題した講演を行います。
どなたでも無料で受講でき、事前の申込も必要ありませんので、お気軽にご参加ください。皆さまのお越しをお待ちしております。
詳細はこちらをご覧ください(連続市民講座開催案内のページ)
挨拶を行う山口学長
挨拶を行う吉原支局長
講演を行う中村准教授
会場の様子